昨日とは違う靴を履く

結局 僕らは夢を追いかけた

金内くんがユーチューバーになった話

誰がいつこんなこと予想したんだろう。金内くんがただのユーチューバーになってしまった。私が、いや、みんなが好きだったはずの金内柊真の面影はどこにも無くなってしまった。

みんな知ってると思うけど金内くんは2015年の春にジャニーズ事務所を退所した。ユーチューバーになるためじゃない、美容師になるためだ。

悲しくて辛くてたくさん泣いたけど、金内くんが思い描いてた未来と私が思い描いてた未来がずれてだけだ。少し時間はかかったけれど金内くんが素敵な美容師さんになってくれるならそれでいいと思えた。美容師になった金内くんに髪を切ってもらえることほどの幸せはないとも思った。こう思ったのはきっと私だけじゃないはずで、そう思った人はたくさんいると思った。いつか金内くんに髪を切ってもらいたくて私はそれから髪を伸ばしたりしてた。

金内くんは退所してからオタク向けと言うのだろうか、公開用と言うべきなのか、そういった類のSNSのアカウントは作っていなかった、多分。なんだかそれも嬉しかった。勝手に金内くんらしいなと思ったりした。美容師になるまではひっそりとひたむきに努力してて欲しかった。

ジャニーズブランドが無くなった金内くんも好きだと思っていた。だからこそジャニーズというブランドが無くなったことに気が付けない人ではほしくなかった。ほかの「辞めジュ」とは違っていてほしかった。これは単純に私の願いでしかなかったんだけど。

今から考えるとそういうことが私の中の金内くんを事実以上に美化してしまったんだと思う。悲しいけど願いは願いでしかなかった。

今年の一月一日に金内くんがツイッターとインスタグラムを始めた。ちょうどいいタイミングだと思って最初は嬉しかった。金内くんが元気に楽しく毎日を送っていて、美容師になるために頑張っていることもわかって安心した。久しぶりに見る金内くんは金内くんのままだと感じてちょっぴり泣いた、好きでいて良かったなと思った。

だけどあっという間に雲行きは怪しくなって私が思っていた金内くんとはどんどん違う金内くんになっていった。気が付いたら自分で動画を撮影して編集して広告をつけてユーチューブに動画をあげていた。

正直、金内くんが退所したときよりも刺さるものがあった。

美容師って私たちが想像しているよりずっと大変な仕事だ。身内に美容師がいるからなんとなく知ってるけど、美容室に就職してからみんなが想像している美容師になるまでは何年もかかる人だっている。重労働で離職率も高い。

動画を撮影して編集をしている時間があるならもっと違うことを出来るんじゃないかと思ってしまった。まだ自分にファンがいることを分かってて広告をつけるのもなんだか嫌で仕方がなかった、気持ちはわかるけど。

気が付いたら好きという気持ちより「なんで?」という気持ちの方が大きくなっていた。あんなに大好きだったのに、大好きで大好きで仕方がなかったのに、今の金内くんは許せなくなってしまった。

そこで気が付いてしまった、私は所詮、関西ジャニーズJrの金内柊真が好きだったんだな、って。

違う!って思う人ももちろんいるだろうし、その思いを否定する気はさらさら無い。むしろそう思える人の方が幸せだろうし、どちらかと言えば正解な気がする。ただ私が受け入れられなかっただけの問題であって、金内くんは悪くない。私の中にある美化してしまった金内くんを今の金内くんに押し付けてしまったのが悪いのだ。

 

今の気持ちも一つの区切りとして書き収めておきたいと思った。今は難しくても時間が経てば受け入れられるかもしれない、新しい金内柊真くんをまた好きになれるかもしれない。そう思うことで金内くんを好きだった自分から一旦ばいばいしたい。

本当に金内くんが大好きだった。何回でも言える。声を大にして言える。ほんとにほんとに大大大好きだったよ。今の金内くんが受け入れられなくても私が関西ジャニーズJrの金内くんが好きだった事実は変わりなく私の中に生き続ける。

だから少しの間お別れします。どんな感情で涙が流れているのかわからない、わからないけど涙が止まらない。ずっと誰を好きになっても金内くんに縛られてた、そんな自分から卒業する。

 

ばいばい金内くん、金内くんが好きだった私。